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太夫になるには・・・ |
五花街の舞妓は置屋に住み込んで踊りや花街のしきたり、京ことばや行儀作法を習得するが(仕込みの期間という)、嶋原ではこれらのシステムが無いので自前で芸事を身に付けなければならない。日本舞踊や茶道は当然として、三味線、琴などの和楽器や胡弓、唄、書道なども一定以上の技量(人に教えることができるだけの)に達していることが望ましい。だが、何といっても人と接することが好きでなければならない。ちなみに「振袖太夫」といって年若い太夫見習もいる。振袖を着ているのでこう呼ばれるが、当然未婚女性。
身長は160cm以下が望ましい。黒塗り3枚歯の下駄は高さが15cmあり、地毛で大きく結う髪に、さらに花簪などで飾り付けをおこなうため、自分の身長プラス30cm程になるからである。下駄は足の大きさが24cm位までなら入る。必要な髪の長さは、前髪が顎よりも長く、横の髪が肘くらいまで。