画像をクリックで拡大表示できます |
|
初秋の風が吹く10月に、自転車で現存する大阪の渡し船を巡ることにした。当日は雲ひとつない秋晴れで、自転車に乗っていると少し汗ばむほどであったが、金木犀の放つ甘い芳香の中を踏むペダルは快適そのものであった。
今回のサイクリングは、大正区千島の昭和山からスタートし、西区の安治川トンネル(かつての源兵衛渡)をゴールとする、計5時間の渡船巡りであるが、特に健脚でなくとも健康な人なら十分楽しめる行程である。
今ではトラック輸送に取って代わられたが、かつて大阪では河川を利用した物流が盛んであった。特に大阪中心部の河川下流域では通航量も多く、大型船を通過させるために架橋が避けられた。内陸部の倉庫などへの輸送は下流域で貨物船から荷を積みかえられた小型船や、タグボートに牽引された「はしけ」がその役割を担った。このように架橋が避けられた河川の下流域では、人の移動手段として各所に渡船場が設けられ、人の移動が確保された。
大阪市民にさえ、あまり知られていない渡し船であるが、日常の喧騒から離れ、しばしベイエリアの潮風と戯れてみるのも良いだろう。なお、平成23年(2011)10月現在、大阪市内には8か所の渡船場があり、15隻の渡し船が無料の市民の足として多くの人に利用されている。
渡船めぐりをしていた時に、丁度スタンプラリーが行われていた。ラリーポイント9カ所全てのスタンプを集めると先着200名に記念品が貰えるとのこと。また、ラリーポイント台紙を協賛店に持って行くと、お得な特典サービスを受けることができる。
画像をクリックすると拡大表示できます。
|
|
|
*目次の各項目をクリックすると、そのページヘジャンプします。 |
Copyright © 2012 Tenyu Sinjo. All Rights Reserved.
|